「いつかフリーランスになりたい」
そう思いながらも、
「でも、いきなり会社を辞めるのは怖い」
「経済的に不安…」
「失敗したらどうしよう」
と、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
こんにちは、村嶋杏奈です。
私は14年間会社員として働いたあと、36歳で未経験のライティングからフリーランスに転身しました。ブラック企業を辞めた当時は、仕事もコネもゼロ。真っ暗な状態からのスタートでしたが、今では年間1,700本以上の記事を執筆できるようになりました。
変われた理由は一つ――SNSを「自分のため」に使ったことです。
SNSは人生をデザインするツール
このブログでお話しするSNS運用は、「フォロワーを増やす」ことが目的ではありません。インフルエンサーを目指す必要もありません。
私がSNSに助けられたように、「SNSの力を借りて、自分らしい働き方をつくる」という視点を持つ人が増えてほしいと思っています。
そこで私は、自分を表現する方法として“SNSをデザインする”という考え方にたどり着きました。
まずはこのシリーズで、5つのテーマに沿って「自分らしいキャリアのつくり方」をお届けしていきます。
1.未経験からSNSとキャリアを”自分でデザイン”する
2.チャレンジしたくなるマインドセット
3.自分の強みの見つけ方
4.フリーランス×SNS「Q&A」
5.あなたの声から考えたこと
(※みなさんの感想や反響によってテーマを考える予定です)
最初に「未経験からSNSとキャリアを”自分でデザイン”する」というテーマを設定しました。
今回は「副業か専業か?SNSで描くフリーランスの第一歩設計図」です。

副業から始める?専業で挑戦する?
経済環境の変化もあり、「副業か専業か?」という話題を目にすることが増えました。
私の考えはシンプルで――まずは副業から始めるのがおすすめです。
その理由は、いきなり「専業」フリーランスになることは、リスク高いからです。
特に未経験ジャンル・コネなしの場合、案件獲得には時間がかかり、経済的な不安がつきまといます。必ず稼げるとも限りません。
そう考えると、最初は「副業」や「お試し期間」として始める方が、自分に合っているかどうかも確かめられますし、精神的にも余裕を持って取り組めます。
ちなみに私自身はというと、未経験ジャンル・コネなしで、ブラック企業から飛び出すようにフリーランスとして独立しました。今思い出しても、計画性はなく、会社員を退職した後からフリーランスについて真剣に考えて、いわば「背水の陣」でフリーランスに挑戦しました。
そのときに考えていたのは、「失敗しても会社員に戻ればいい」ということ。フリーランスになって上手くいかなくても人生が終わるわけではないので、また就活頑張れば大丈夫。…という考え方もあります。
ただ、この方法は性格や環境によって向き不向きがあります。自分に合ったスタートを選ぶことが大切です。
副業スタートのメリット
ここで、副業で始めるからこそ得られる、大きなメリットをご紹介しておきます。
- リスクが少ない:収入が急にゼロになる不安がなく、精神的に安定した状態でチャレンジできる
- 自己理解が深まる:週末や夜間だけの副業でも、自分の生活リズムや向き不向きがわかる
- 本業のスキルが活きる:私の場合、保険営業で培った「お客様目線」が、フリーランスでもかなり役立ちました
つまり、「失敗しても戻れる安全網」があるからこそ、思い切った挑戦ができるのが副業の良さ。いきなり飛び出さなくても、安心して自分のやり方を模索できます。
SNSを“等身大の履歴書”に
副業でも専業でも、SNSは強い味方になります。
私が意識していたのは、SNSを“等身大の履歴書”にするということ。最初は、資格や実績がなかったとしても、人柄や価値観を伝えられるSNSは、最強の自己紹介ツールとなってくれます。
具体的に、私は以下の3つを投稿に織り込んでいきました。
- どんな仕事をしているのか(例:「フリーランスライター、(副業の場合は)本業は〇〇、副業でWebライターをしています」など)
- どんな価値観を大切にしているか(例:「一歩ずつでも前に進む」「仕事に丁寧に取り組む」など)
- どんな人とつながりたいのか(例:同業者のライター、フリーランスなど)
こういった内容を、投稿の中で自然と伝えていくと、同じような価値観の人が少しずつ集まってきます。
未経験でも「なりたい肩書き」を名乗ることから始めてみてください。
特に私は「ライター」と書いたことで、「ライター」の仲間ができました。そして着実に発信を続けていると、「仕事募集」をしている人に出会い、「案件獲得」につながっていきました。
発信は“届けたい人”を決めることから
SNS発信で大事なのは、「誰に届けたいか」を決めること。
私は、「昔の自分」に向けて発信していました。
「がんばっているけど、自信が持てなくて、不安ばかりだった自分。」
そうすると自然に言葉が優しくなり、ブレなくなります。
実践のヒント
- プロフィールに「こんな人の役に立ちたい」と書く
- 投稿前に「誰に読んでほしいか」を思い浮かべる
- 反応があったら理由を聞いてみる
最初は「日記」のようなイメージでもOK。
小さな工夫を続けて行くことで、あなたのSNSは「誰かの力になれる場所」へと変わっていきます。
おわりに:「まだ会社員」の自分もスタートライン
未経験ジャンルの仕事を始めたばかりの頃、私は何度も「こんな中途半端な自分が発信していいのかな」「経験が長い人に比べて説得力がないかも」と落ち込みました。
でも今は確信を持って言えます。 ――始めようと思った瞬間から、あなたの道は動き始めている。
私の場合はとにかくがむしゃらに走っていたら成長できました。あなたには、あなたに合った方法で、焦らず、自分のタイミングで一歩を踏み出してみてほしいと思っています。
焦らず、自分のペースで。
あなたのSNSが、未来への地図になりますように。
ミニワーク:SNS履歴書を1行追加
今日、プロフィール欄を見直してみましょう。
「誰に、何を届けたいか」を1行加えるだけで、SNSが変わり始めます。
次回は「独学かスクールか? SNS発信と組み合わせる効果的な学習デザイン」についてお届けします。
▶独学vsスクール—SNS発信と組み合わせる効果的な学習デザイン【未経験ジャンルでフリーランスになる方法|Vol.1-2】