AIで、実際に仕事がなくなったことがあります。2025年の上半期のことです。この記事では、そのとき何が起きて、私が何を考え、何を決めたのかを、当時のVoicyの放送で話した自分の言葉をもとに書いていきます。
現場で実際に起きていること
2025年6月30日、上半期の最終日に、私はVoicyの放送で上半期を振り返りました。実際に体験して考えたことを共有する回でした。その中で、それまであまり話してこなかったことを口にしています。
「あまりラジオではお話ししてこなかったんですが、私自身で引き受けていた仕事も、もうAIで代用できるからということでなくなってしまったりということも結構起こっています。」
私はAIが嫌いなわけではありません。同じ放送で、AIのことは「とても好意的に感じていて、毎日使っている」と話しています。そのうえで、こう続けました。
「やっぱりいつもはAI大好きなんですが、そういうことが実際にあると、結構落ち込みますし、なんか不安な気持ちになることもあります。」
放送の後半では、収入のことも隠さずに話しました。
「正直にお話すると、実は今仕事が減っていて、収入も不安定になっています。やっぱりフリーランスを始めた時のような苦しい状況に戻ったような感覚もあります。」
私はライターとして、年間1,700本を納品し、累計6,000記事以上を書いてきました。講師としては、CWA(クラウドワークスアカデミー)で4年間に約450名の課題を添削してきました。それでも、引き受けていた仕事がAIで代用されることは起きました。
なぜそうなっているのか
当時の私が上半期で特に感じていたのは、AIの進歩でした。放送では「上半期特に感じたのがですね、AIの進歩ですね」と話し、「大きな影響がありました」と振り返っています。
一方で、AIにも難しいことがある、と私は考えていました。放送では、AIで答えを示してもらうことと、自分の経験をもとに話すことを、こんなふうに比べています。
「これは、もうAIで何か答えを示してもらうことはできるかもしれないんですが、経験から私が実感している、まあ一次情報みたいなものを元にお話しすることっていうのは、なかなか難しいんじゃないかなと思います」
この言葉は、次の章で書く「私だからできる仕事」を考えたときに出てきたものです。
私はこう考えている
仕事がなくなったことを、私は放送で「ガツンとくらって」と表現しています。そのうえで、こう話しました。
「AIでもできる仕事はAIに任せて、私だからできる仕事に切り替えていこうというふうに思いました。」
では、「私だからできる仕事」とは何か。当時の私が挙げたのは、一人一人の状況に寄り添う個人相談、実体験に基づいた講座の提供、そして働き方デザインの具体的なサポートといったことでした。
ここで大事にしたいのは、AIを手放すわけではない、ということです。放送では、一次情報の話に続けて、こうも話しています。
「さらにそこにAIの力を加えることで、より精度の高い答えが導けると思いますし、さらにもっと可能性が広がるなという感じもするので、しっかりAIと対話できる人材としてサポートできるような人になりたいなと、思いになりました。」
AIに任せられる仕事は任せる。そのうえで、自分が経験してきたことを元に話し、そこにAIの力を加える。当時の私が出した答えは、この分け方でした。
私自身、30代・未経験・情報弱者の状態からフリーランスのライターになりました。私自身が情報弱者だったから伝えられることがある、と思っています。
じゃあ、どうするか
2025年の上半期、私にとって最も大きな学びになったのは、境界線を引くことでした。放送では「簡単に言うと、無理をしていた自分を認められたなと思います」と話しています。
フリーランスになってからも、その前の会社員時代も、私は頑張ること、我慢することは当たり前だと思っていました。でもある時、「これ、本当に続けたいことなのかな」と思ったのです。その瞬間に、今まで見ないようにしていた自分の本音と向き合うことになりました。
境界線を引くときに分けたのは、「できること」と「やりたくないこと」です。能力的、スキル的にはできるけれど、本当はやりたくないこと。私は「できるからっていう理由で、本当は気が進まないことまで引き受けてしまったり」していました。
そこで、仕事を一つ一つ見直していきました。放送では、見直した仕事を次のように話しています。
- スキル的にはできるけれど、エネルギーを奪われてしまう仕事
- 収入にはつながっているけれど、成長にはつながっていないと思う仕事
- 他の人からの期待はあるものの、自分の価値観には合わないと感じる仕事
やりたくないことが明確になると、次は環境を変える必要があります。心地よく活動できる環境作りは、働き方デザインの基盤だと実感しています。自分が集中できる時間帯を把握して、その時間に仕事を持ってくる。快適だと感じるコミュニケーションの方法や、ストレスを感じない仕事の進め方を、一つずつ調整していく。少しずつ変えていくと、自分主体で動けるようになって、同じ仕事でも取り組む気持ちが変わってきました。思い切った変更も必要で、短期的には不便に感じることもありました。
私が放送の最後にリスナーさんへ投げかけた問いを、ここにも置いておきます。
「あなたが今無理をしていることはありますか?そして、できることとやりたくないことを整理するとしたら、どんな違いが見えてくるでしょうか?」
ふだん、あまり立ち止まって考えることがない問いかもしれません。少しだけ時間を取って、考えてみよう。
でも大丈夫だと思う理由
そんな状況でも、当時の私は焦ってはいませんでした。その理由を、放送ではこう話しています。
「でも、不思議と焦りはありません。それは、やっぱりフリーランス一年目、本当に苦しかったですが、そこを乗り越えたっていう経験があって、今はさらにそこから経験を積んで、どうにかうまくいくように動けると思ってるからです。」
方向転換は、思い切って決めました。最終的には自分を信じるしかない、とも思っていました。それでも、自分のやりたいことはその方向性で間違っていない、と感じていたのです。放送では「がむしゃらに泥臭くやっていきたいと思います」と話しています。
無理をしていると認めるのには、勇気が要りました。「これは甘えなんじゃないか」「努力が足りないからこういう思考になるんじゃないか」と思ってしまったこともあります。でも、もう無理だなと認めた瞬間に、肩の荷がすっと軽くなりました。
境界線を引いた結果として得られたものも、放送で振り返っています。心の平穏。エネルギーを効率的に使えている感覚。心がすり減らなくなったこと。自分らしさへの確信。そして、長期的な視点で何がいいのかを判断できるようになったこと。
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